| 実施月 |
教育内容
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| 4月 |
Ⅰ.バスを運転する心構え
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| 旅客を安全、確実に輸送する使命、事故の社会に与える影響を理解させる。
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| 春の全国交通安全運動(4/6~4/15)重点目標 「交通弱者の安全確保と保護」
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| 5月 |
Ⅱ.安全及び旅客の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
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| 道路運送法に基づき法令遵守と交通ルールの改めて理解させる。
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| 夏の繁忙期にむけ安全総点検を実施する
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| 6月 |
Ⅲ.バスの構造上の特性
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| 事業用自動車の車高、視野、死角、内輪差、制動距離の構造特性の知識を高める
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| 高速道、峠等の安全走行を実施させる
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| 夏の全国交通安全運動(7/11~7/20)重点目標を周知
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| 7月 |
Ⅳ.乗車中の乗客の安全を確保するために留意すべき事項
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| 「急」がつく運転操作による乗客の影響。シートベルトの着用・乗客の安全確保について
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| 寝不足・深酒・過労運転等の防止など、健康管理を行うように指導する。
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| 8月 |
Ⅴ.乗客が乗降するときの安全を確保するために留意すべき事項
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| 乗降口の不適切な操作による事故の未然防止策や周囲の交通状況に合わせた操作を事例を用いて教育実施する
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| 9月 |
Ⅵ.運行経路における道路及び交通の状況
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| 日常的に運行を行っている場所の推測される危険個所の再認識と回避方法を指導する。
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| 定期的に運行経路が確定している場所の発生が想定される危険の洗い出しを指導する
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| 10月 |
Ⅶ.危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
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| 危険予知訓練シートを用いて、潜む危険個所を理解させて回避に必要な技能の習得を実施する
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| 緊急時における制動装置の急な操作について指導する。
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| 11月 |
Ⅷ.運転者の運転適性に応じた安全運転
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| 適性診断の結果に基づきそれぞれの特性を振り返り、安全運転の徹底を確認する。
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| 冬の全国交通安全運動(11/11~11/20)運動の重点目標を周知
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| 12月 |
Ⅸ.交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因とこれらへの対処方法
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| 過労及び飲酒等や運転技能の過信による事故事例を用いて指導する。
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| Ⅹ.異常気象時における対処方法と環境保護意識の向上
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| 緊急時の対処方法を指導する。
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| 1月 |
Ⅺ.健康管理の重要性
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| 生活習慣病など疾病が要因となる事故事例を理解させ、健康管理を行うように指導する
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| Ⅻ.ドラレコ映像を活用した事故、ヒヤリハットの事例。運転特性に応じた安全運転を指導する
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| 2月 |
ⅩⅢ.安全性の向上を図るための装置を備えるバスの適切な運転方法
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| ASV装置への過信や誤った使用をしないように、適切な運転方法を指導する
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| ⅩⅣ.非常用信号用具や非常口、消火器の利用方法について実技指導をする。
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| 3月 |
ⅩⅤ.ドライブレコーダーの記録を利用した運転者の運転特性に応じた安全運転
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| 事故発生時において記録映像を振り返り指導を行う。
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| 安全マネジメントの目標に対する結果報告と新年度の目標を周知して共通理解を図る
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新採用運転士教育
新たに運転士を採用した場合、貸切バスの運転経験があっても初任適性診断及び指導が必要です。初任運転者以外でも、所属する会社で運転経験(直近1年間で20時間以上)のある貸切バスより大型の区分の貸切バスに乗務しようとする運転者を準初任運転者といいます。この方にも初任運転者に準じた指導が必要です。
貸切バスの初任運転者に対する教育は、座って行う座学と、実際に事業用自動車を運転して行う実技訓練があります。
座学のメニューは以下の①〜⑥のとおりです。
01
事業用自動車の安全な運転に関する基本的事項
交通ルールや心構えを勉強します。特に運行指示書の指示遵守を徹底します。
02
事業用自動車の構造上の特性と日常点検の方法
貸切バスなどの運転は一般的な乗用車の運転とは大きく異なる部分があります。実技と連動して、新人運転士がこれから乗務する車両と同じタイプの車両をモデルに勉強します。
異常を素早く発見できる日常点検のテクニックも学ぶ必要があります。
03
運行の安全及び旅客の安全を確保するために留意すべき事項
お客様の乗降時の注意点や、シートベルト着用の呼びかけなど、運行の安全や旅客の安全を確保するための方法について学びます。
04
危険の予測及び回避
予測運転の理論や方法を勉強します。また、制動装置の操作方法について理解します。
大切なことは、これから乗務するのと同じタイプの車両で制動距離や制動状態での姿勢制御を勉強することです。
05
安全性の向上を図るための装置を備える貸切バスの適切な運転方法
雇い入れた運転手さんが、衝突回避装置や被害軽減ブレーキなどが装備された車両に乗務することが決まっているであれば、その操作方法などを学習しておく必要があります。
06
ドライブレコーダーの記録を利用した運転特性の把握と是正
この学習は実技訓練の途中、ないしは後で行われます。
実技訓練中のドラレコ映像を利用して、初任運転者のクセや行動特性をつかみ、直すべきところは直していきます。
貸切バスでは20時間以上の実技訓練が求められています。実技訓練には、以下のルールがあります。
01
運転するのは初任運転者
実技訓練ですから、運転するのはもちろん初任運転者です。
指導する教官は、助手席ないしは客席で道路や運転方法、走行上の注意点などを教えます。教官を務めるのは選任されているドライバー、ないしは事業者が指名したドライバーです。
02
教習プロセスはドラレコ映像と音声で記録する必要があります。
教習の様子はドラレコで記録する必要があります。音声も記録できるので、それも同時に記録します。
これらのデータも3年間保存しなければなりません。
03
デジタルタコグラフでの記録も必要
デジタルタコグラフの記録をしておきます。
この記録についても3年間保存します。
04
ベテランでも初任は初任
教育の対象になるのは、あくまでも初任運転者です。初心運転者ではありませんから、どんなにベテランなドライバーでも例外はありません。
また当社独自に「乗務員運行規則マニュアル」を作成し、新採用乗務員教育に活用しています。
2
乗務員教育
旅客自動車運送事業運輸規則 第38条に基づき、輸送の安全に関する目標を達成するために、乗務員への指導監督に関する年間計画を策定いたしました。
安全講習会を開催し、関連法令・規則・安全運転遂行・事故防止啓蒙・健康管理等を目的とした教育研修実施いたしました。また車両点検について実車両を用いて研修を実施致しました。
3
適性診断
初任者、適齢者(65歳以上)に対し、法令で定められた適性診断を計画的に受診させ、その結果に基づき管理者は個別に指導・助言を行いました。
4
ヒヤリハットを用いた安全運行教育
ヒヤリハットとは、重大な事故には至らないものの、事故に直結する危険性があった一歩手前の事例、またその発見を言います。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」です。
結果として事故に至らなかったものであるので、見過ごされてしまうことが多いのですが、重大事故発生の裏には、その前に多くのヒヤリ・ハットが潜んでいる可能性があり、その事例を集めることで重大な事故を予防することができます。当社ではその事例を基に運転士研修に活用しています。